手っ取り早く飛距離をアップする方法

昔ものまね番組で、青木功やジャンボ尾崎などの師匠で有名な、
林由郎氏が本人登場で出演した時のこと、

審査員の野口五郎さんが
「先生、飛距離アップしたいんですけど、どういたらいいんでしょうか?」
と質問すると、

「飛距離出したいの?そりゃ簡単だよ!速く振りゃいいんだよ!」
と答えました。

が、速く振って飛距離はアップしませんよね?

なぜか?

元々スライスが出るのに速く振ったら余計スライスの曲がりが大きくなって
飛距離は出ないですよね

速く振るとスイング中に体がブレてボールを芯でとらえにくくなったり、
フェースが元に戻らずに開いた状態でインパクトしてしまうなど、
他にも様々な要因で飛距離アップすることはできません。

では、どうしたら飛距離アップできるか?

前傾角度を崩さずにボールを芯でとらえられるようなスイング作りをするとか、
重たいものを振って筋力をつけるだとか、
ドローボールを打てるようにするだとか、

結構、時間のかかる地道なドリルを紹介しているサイトが多く見受けられますが、
このページでは、まず手っ取り早く飛距離アップできる方法を紹介したいと思います。

それでもダメなら多少時間がかかってもスイングを見直しましょう。

手っ取り早く飛距離をアップする方法

項目は以下の通りです。順を追って説明していきますね。

1、飛ぶボールを使う
2、あなたに合ったクラブを使う
3、グリップを見直す
4、スライスを直す

1、飛ぶボールを使う

手っ取り早く飛距離アップする方法の中で、
比較的お金を使わずに済む方法が、
飛ぶボールを使うことです。

おいおい!そういうんじゃなくて!
ちゃんとスイングを修正して飛ぶようにしたいんだよ!
という方はこちらのページへ→ ここをクリック

一般に、「ディスタンス系のボールが飛ぶボール」、
「スピン系のボールが止まるボール」
と聞いたことがあるかもしれません。

最近では、ディスタンス系とスピン系の中間の、
ウレタン・ディスタンス系のボールというのも出てきました。

ボールの中心部(コア)にはディスタンス系のようなやわらかい材質、
カバー部はスピン系で使用されているウレタンを採用した
飛んで止まるボールと呼ばれているものです。

しかし、ヘッドスピードがどのくらいかによって、
自分に合うボールが変わってくるので一概には
これが良い!ということは言えません。

一般の男性アマチュアゴルファーの平均的なヘッドスピードが
38~43m/sくらいと言われていますが、

もし、若い頃からずっとスポーツをされてきた方や、
体格が良く、人よりも遥かにパワーがある方で無い限り、
ヘッドスピードは平均的だと思いますので、

「スピン系よりはディスタンス系のボールの方が飛ぶ」
ということは覚えておいた方が良いでしょう。

もし、ヘッドスピードがわからない方は、
ドライバー飛距離÷5.5が、大体のヘッドスピードと考えてください。

例えば、ドライバーの飛距離が230ヤードであれば、
ヘッドスピードは、41.8m/sくらいということです。

ただし、ディスタンス系のボールはスピンがかかりにくいものが多いので、
アプローチの時に、キュキュッ!と止まるスピンの効いたボールは、
なかなか打てないと思ってください。

よくプロが使っているボールで、タイトリストのPRO V1というボールを
耳にした事があると思います。

スピン系の代表的ボールですが、
確かに、寄せの時に距離感だったり、スピンの効きだったり、
思っているように打ちやすいというのはあります。

ただ、ヘッドスピードが速い人でなければ、飛距離アップは厳しいかなと思います。

だからと言って「ディスタンス系の方が飛ぶ!」とも言い切れないのが難しいところでもありますね。

実際に試してみたのですが、ヘッドスピード41~42m/sくらいの私は、
タイトリストの「PRO V1」だと240ヤード飛びませんでしたが、

同じくスピン系のボール、スリクソンの「Z-STAR」は
250ヤード以上コンスタントに飛びました。

松山英樹プロが使っているやつは、「Z-STAR XV」というボールです。

また、スリクソンのDISTANCEという、比較的安いボールだと、
250ヤード前後といった飛距離でした。

もちろんその時の風向きやコース状態も考慮しないといけませんが、
「Z-STAR」は飛ぶな~という印象を受けました。

しかし、ボールの種類はショップで見るだけでもかなりたくさん販売されています。
「Z-STAR」だけでなく、他のも全部試すとなるとお金もかかってしまうので、

コースで実際にラウンドした時に、林やOB付近でボールが落ちていることがありますから、
それを拝借して、試すという手もあります。

また、ロストボールと言って、
ゴルフ場で池に入ったボールやOBや林の中に打ち込んだものを、
奇麗に洗って安価で販売されいるものがあります。

その中には、3個入りで1600円以上するような
高価なボールも入っていたりするので、

そういったボールをコースで試してみるのも良いと思います。

●飛距離アップのためのボール選び

ボールを試すと言ってもたくさんあるボールの中から実際にどれを選べばよいでしょうか?

それには、ヘッドスピードに合ったボールを選ぶことが重要です。

そもそもゴルフボールは、インパクトの衝撃でグシャっとつぶれ、
その反発力をエネルギーに変えて飛んでいきます。

ですので、ヘッドスピードが遅いのに、
プロが使うような硬いスピン系のボールを使っても、
十分な反発力を得られず、飛距離アップはできません。

また、その逆も同じことが言えます。
ヘッドスピードが速いのに、軟らかいディスタンス系のボールを使っても、
今度はつぶれ過ぎてエネルギーが効率良く伝わらず、飛距離アップできないのです。

では、具体的にどれを選べば良いでしょうか?

最近のボールには、そのボールの性能がきちんと表示されています。
実際、店頭に並んでいるボールのパッケージをご覧になってみてください。

表現は会社によって違うかもしれませんが、
適応ヘッドスピードが表示されています。

自分のヘッドスピードがわかっていれば、
その適応ヘッドスピードの表示を見て当てはまっているものを選べばよいのです。

適応ヘッドスピードが合っているか?
スピン系か?ディスタンス系か?

また、フィーリング(打感)が軟らかい感じか、硬いしっかりした感じか?

弾道は、高い方が良いか、低い方が良いか?

これらが表示されているので、
ご自分に合ったものをお選びください。

アマチュアの大会などではやってはいけませんが、
プライベートでコースに行く時は、そのホールごとにボールを変えてもいいと思います。
仲間内でルールに厳しい人がいればやめた方がいいと思いますが・・・。

飛ばしたいホールはディスタンス系、
ショートホールや距離の短いミドルホールなどはスピン系、
といった具合です。

2017年現在で、ヘッドスピードが40前後の人が選ぶ飛ぶボールと言われている人気ボールは、

先程のスリクソン「Z-STAR」の他に、PHYZ、ミズノJPXプラチナム、ミズノJPX DE、
XXIOエアロドライブ、タイトリストVG3、ナイキRZNレッド
ナイキRNZブラック、キャロウェイ レガシープラチナム
などが人気です。

ロストボールでこういったボールがあればラッキー!
是非試してみてください。

2、飛ぶクラブを使う

手っ取り早く飛距離アップするために、
ボール以外にはクラブを替えるという方法もあります。

今現在使っているクラブが自分に合っているなら
わざわざ替える必要はないのですが、

シャフトの硬さ、ヘッドの大きさ、ロフト、
重心位置、構えやすさなど
様々な条件がありますので、

飛距離が伸びると謳っているからといって
本当に飛ぶクラブかというと、そうでもないという事がよくあります。

一番安心なクラブ選びの方法は、
中古ショップと一緒になっている練習場で、実際に試打することです。

近くにあれば良いのですが、
そういう練習場はたくさん無いので、あるという方はラッキーですね。

また、練習場は無いけど、ネットで囲まれた
試打できるスペースを設けている中古ショップはたくさんあると思うので、

そういったショップでバンバン試打してみてはいかがでしょうか?
打った感触や音で良いか悪いかはある程度判断できると思います。

中古ショップで聞いたのですが、
芯を外してもあまり飛距離が落ちないという点では、

テーラーメイドのロケットボールズ
キャロウェイのビッグバーサ
(2017年現在、松山英樹選手、石川遼選手が使用中)

ピンのG25
プロギアのiD nabla RS02

あたりがおすすめだとか。

人気でいくと、
ダンロップ XXIOシリーズは古い型でも
値段が下がらないらしいですね。

他には、
ブリヂストン ツアーステージX-DRIVE GR
テーラーメイド SLDR
テーラーメイド SLDS
テーラーメイド JET SPEED
タイトリスト 913D2
タイトリスト 913D3
キャロウェイ X2 HOT

あたりが人気だそうです。

中古ショップ側が「売りたい」という意味でのおススメなのかもしれないですから、
実際に試打して決めた方が無難です。

以外に、「これどこのメーカー?」って首をかしげるような、

わけのわからないドライバーが合ってたりするかもしれませんよ。

3、グリップを見直す

実際にやらなくてもいいので、想像してみて下さい。

ハンマーを左手に持ってゴルフのアドレスを取ります。

目標方向に壁があり、釘が出ています。

この釘を打ち付ける時、どのようにハンマーを持てば強く釘を打てるでしょうか?

答えは、いわゆるフックグリップでハンマーを握った方が強く叩けます。

ゴルフも同じで、ボールに力を強く伝えられれば飛距離は伸びます。

ですから、左手のグリップはフックグリップで握ることをお勧めします。

何か理由があってフックグリップじゃない方は、飛ばすにはフックグリップですから今すぐ試してみてください。

ちなみに、フックグリップという呼び方は日本だけのようです。

ですが、実は、

フックグリップ=フックするグリップ

ではありません。

一番パワーの出る握り方ですので、フックグリップで練習してみる価値はあると思います。

4、スライスを直す

スライスを直さないと飛距離アップは難しいです。

いつもスライスが出る方は必ず直して下さい。

そこで、ちょっと勘違いしている方も多いようですが、

体の中心を軸にして、クルンっと体の回転で打つ、
もしくは上半身は何もしないで体の回転で打つと教わって、
その通りにやっているのにスライスするという方は、
やり方が間違っている場合が多いです。

正しい体の動きが出来てこそ、体の回転で打つということが生きてきます。

ですから、スライスが出るのを直さないで体の回転スピードを上げても飛距離アップにはつながりません。

まずスライスを直していきましょう。

スライスの原因はたくさんありますが、

・肩の開きが早い

・アウトサイドインの軌道

が代表的です。

肩の開きが早い人は、バックスイングが浅かったり
左足に体重を乗せられていなかったりなど、
人によって様々な要因で肩の開きが早くなってしまいますが、

肩の開きを一発で直す方法が、
30cm~50cmくらい右を見ながらインパクトする方法です。

バックスイングで手を使わずに上半身をひねり、同時に顔も一緒に回してしまいます。

この右を向いてしまっている状態のまま打ちに行きます。

この時クラブを出す方向を打つ前に意識しておいてください。

こういう風にクラブを出したいというのをイメージしておきます。

いかがでしょうか?

顔を右に向けたまま肩を開こうとしたら首が痛いですよね?

強制的に直す方法ですので、体を傷めない程度に練習に取り入れてみてください。

また、アウトサイドインの軌道は、
バンプの動きを入れずに、いきなり腰を切るとアウトサイドインの軌道になりやすいです。

バンプと聞くと腰を左に平行移動すると思いがちですが、
実はこれも間違いです。

先ほど紹介したように顔を右に向けたまま、
クラブを速く振ろうとすると、左足を踏み込む動作が入らないでしょうか?

この時腰が左に動きます。
ですが、平行移動というよりアドレスから斜め45度、腰を右にひねっているので、
アドレスの状態から見ると斜め45度方向に腰を少し移動させている感じです。

平行移動はただのスウェーですからミート率が下がります。

インパクトゾーンを広げるのがバンプの動きですから、
勘違いされないようにしてください。

これでも直らない場合は

右足を少し下げてクローズスタンスで練習してみてください。

インサイドアウトの軌道を見つけるまで、クローズスタンスで反復練習しましょう。

また、それでも直らないなら極端に目標に対して真後ろを向いてアドレスして
打ってみてください。

もう体を回転させるのは難しいので腕だけで打つようになりますが、
それくらい極端にやらないと直らない方もいるのでお勧めです。

以上、手っ取り早く飛距離アップするポイントを4つ紹介しました。

これでもまだ思ったように飛距離アップできないという方は、

スイングを見直しましょう。

それもダメならスイング自体を見直す

スイングを見直すと言っても、スイングを大改造する必要はありません。

・体格、体力関係なし
・性別関係なし
・簡単で時間がかからない
・筋力アップやきつい運動を行わなくてもいい
・ヘッドスピードを5から10キロすぐに改善出来る

ちょっとしたことで飛距離は簡単に伸ばすことができます。

こちらの記事を参考にしてください ⇒ スイングを見直して飛距離アップする